★イベントレポート「さざなみ亭落語会 三遊亭わん丈&みんなで創る落語会」2017年10月9日(月)開催(2017年11月29日)

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当ホールの情報発信ボランティアによるレポートです。イベントの雰囲気や感想を発信する活動をしています。

 

 良く晴れた秋の日、2人の落語家さんが逗子にやってきた。

 ホールの入り口でお茶とお饅頭が配られていた。中に入ると一番太鼓の音が心地良く流れている。

 14時開演。桃月庵ひしもちさん登場。演ずる落語は≪牛ほめ≫。与太郎は、おじの佐兵衛が家を新築したので、訪ねて行ってほめてくるよう父に言われる。父はほめ方を与太郎に口伝えで教えてやるが、間違えてばかり。仕方なく紙に書いてやり、佐兵衛の牛もほめてこいと言う。小遣いをもらえると聞いて、楽しみに出かけていく与太郎。だが、佐兵衛の家に着いて、口から出てくる言葉はトンチンカンなことばかり...。芸歴3年の若いひしもちさんの落語は明るく溌剌としている。まだ前座とはいえ、語り口はなかなかのもの。与太郎のすっとんきょうぶりと佐兵衛のきょとんとした表情が目に浮かぶようだった。ところどころでわきあがる観客の笑い声で、場内が明るい雰囲気に包まれる。

 続いて、今、勢いにのっている二ツ目の落語家、三遊亭わん丈さん登場。1席目の落語≪動物園≫に観客は爆笑の連続。大きな笑い声が何度となく響いた。

 次いで≪死神≫。死にたがっている男のところへ死神が現れて「金儲けのために医者になれ。患者の足元に死神がいるときは助かるので、死神を退散させろ。枕元にいるときは亡くなるので手を出すな」と言われる。男は医者を始め、大儲けするが、そのうち死神が枕元にいる患者ばかりになる。男は患者の枕元の方に足を、足元の方へ頭をもってきて、大金を手にする。そこへ死神が現れ、人の寿命を表すロウソクを見せる。男のロウソクは金に目がくらんで命を売ったため、消えかかっている。男は懸命に命乞いをし、新しい命が与えられるロウソクになんとか火をつけようとするが消えてしまう。わん丈さんの表情、動き、セリフ回し、その全てがリアル。特にラストの死神と男のやりとりは迫力満点。消えていく人間の命を笑う死神の不気味さ。追いつめられる男の声はしだいに大きくなり、会話のスピードが増していく。男の命が尽きた瞬間、場内のライトが消え、暗闇に。近くに座っていた女の子が「怖い」と母親にしがみついた。

 わん丈さんが観客と共に即興で落語を作って演じたワークショップ、抽選会と続き、和やかな雰囲気の中で会は終了。

 観客たちは心から楽しんでいる様子だった。いつも皆がこんなふうに笑っていられたら、どんなに幸せだろう。

ボランティアライター  青栁有美

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 このレポートを目にした皆さんに質問です。「あちゃらかもくれん・おっぺけらいす」と台詞をいれ一つ落語をつくってみてくれますか?大変?だったら「あかもく・神武寺・ナイトウェーブ」ならどうでしょう?ますます大変(笑)?わけわからなくなりますね。でも、こんな大変なネタを落語にして見事に笑わしてくれる人もいるんです(驚)。今日はそんな落語家三遊亭わん丈さんの落語会をレポートします。

 三遊亭わん丈さんは昭和57年生まれの滋賀県出身、昨年二ツ目に昇進しました。NHKラジオの「日曜バラエティー」にもレギュラー出演されるなど活躍中の落語家です。

 会場の逗子文化プラザさざなみホールは、主にコンサートで使われるなぎさホールに比べこじんまりしていますが、黒を基調としたカラーはライブハウスみたいな雰囲気で恰好がいいです。

 開場すると殆ど席がうまり、そわそわしているうちに間もなく開演です。最初の登場は、前座の桃月庵ひしもちさん。快適なスピードで噺を展開し終えると、次のわん丈さんへバトンを渡します。わん丈さんは登場するなり、ある落語の大会での優勝という自慢話?を始めました。優勝賞品として1年分の食品を受け取りながら、みんなに配りすぎて結局は自前で購入というオチを白状し一席目に突入です。

 主役はよくある怠け者の男。朝が弱い、頭を使う仕事はいやだ、虚弱体質だから寝っころがっていたいけど、給料だけはたんまりよこせとわがままに仕事を探しています。ところが条件をみたす「謎の仕事」が見つかります。「謎」の仕事着で「職場」に行くと。。「笑」劇の結末が待っていますよ。

 二席目の「死神」に舞台が変わると空気は冷たく背筋が寒くなってきます。主役は「死神」と契約し「あちゃらかもくれん」といんちき呪文を唱えるにせの医者。途中までは順調だったものの、悪知恵一つで大きく運命が狂い最後は再び「死神」登場。予想通りの結末ですが、最後はぞくぞくっときて一部が終了します。

 二部は、冒頭でも少し紹介しましたが「逗子」の有名なものを題材に落語を創るワークショップです。会場の誰もが「あかもく」をどうやって魅せるかはらはらどきどきしていたものの見事にのりきり、逗子産の「新作落語」の完成と共にお開きとなります。

 落語会は、今後も定期的に開催される予定です。ぜひ、想像以上に素敵な時間を過ごしてください。

ボランティアライター 河島三二

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 伺ったのは、『さざなみ亭落語会三遊亭わん丈&みんなで創る落語会』。わん丈さんの落語は前回『春風亭昇太・林家たい平二人会』の際に初めて拝見して、表情豊かでよく通る声だなあという印象が残っていました。

 前座は桃月庵ひしもちさん。ひょろっとしていてとっても個性的な方。一度お会いしたら忘れないかもしれません。ひょうひょうとした話ぶりでは≪牛ほめ≫を。テンポも良く、気持ちよく笑わせていただきました。

 さて、今回一番前を陣取り改めて拝見したんですが…。わん丈さん、いい男なんですね。後ろの妙齢の女性たちも「あらー、イケメンねぇ」とキャッキャしていました。お題は≪動物園≫と≪死神≫。動物園は笑いが溢れ、非常に楽しい雰囲気でした。次は生で聞きたいと思っていた演目≪死神≫。それと分かったときはドキッとしました。お題の通り、怖いお話。最初のうちはくすくすと笑いが溢れていたものの、こわーい死神に、会場の温度が心なしかひんやりと…。演出で照明も少しづつ落とされたのでもしかしたらエアコンの温度も下がっていたのかもしれませんが、ぞぞーっと寒気がいたしました。
 休憩あとの“みんなで創る落語会”は、とても和気藹々な感じで進められました。どうやってみんなで創ったかと言いますと、逗子の名物を次々とみんなにあげてもらい、お題を3つまで絞って新たに落語を創るという無謀とも言える方法で。とてもつながらなそうなナイトウェーブ、あかもく、不如帰、その他を取り入れ、なんだか楽しそうな父子の話となりました。始終愚痴を言っているわん丈さんが面白くて、言葉が出てくる度に拍手が沸き起こり、とても楽しい時間となりました。

 帰り際に丁度 ホワイエに 出てこられたわん丈さんと握手をさせていただきました。ほんと、落語はいいですねえ。次回の落語会も楽しみです。

ボランティアライター 蓬田ひろみ

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