イベントレポート『逗子文化プラザホールプレゼンツ ふぁみりーイベント ミュージカル「オズの魔法使い」』2018年12月16日(日)開催

当ホールの情報発信ボランティアによるレポートです。イベントの雰囲気や感想を発信する活動をしています。

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 小さなお友だちとパパやママで一杯の会場は開始を待ちきれずに今か今かと、立ったり座ったり、後ろを向いたり、賑やかなことこの上ない。
 『ブー』と始まりの合図が聞こえるや否や、あれほどのザワザワが止み、それぞれが前へと向き直っていった。なんとも素直な子ども達、本当に楽しみだったのね。
 さあ、物語へ。勇敢な少女ドロシーと旅の途中で出会った仲間たち。その仲間たちがたまらなくユニークで、子ども達も笑わずにはいられない。
 かかしの動きは絶妙で、手足をグニャリ、グニャリと『もしもかかしが本当に動き出したらこんな風だろうな』と思わせる。
 ブリキの木こりは錆びかけたロボットのようにカクカクと動く。話す言葉もなんだかカクカクとぎこちないのだが、その口振りに誠実さを感じた。
 そして、一番笑いを集めていたのがライオン。『ガオー!!!』とやりつつも『ピシャリ!』とひっぱたかれてはメソメソ。百獣の王であるはずのライオンの情けない姿に、みんな大笑い。その後はセリフの度に、そして、ちょっと大袈裟な登場をするだけでも笑いを誘っていた。
 休憩を挟みながらのやや長めの公演であったにも関わらず、楽しい歌や踊り、笑いを誘うたっぷりのユーモア、そしてドロシーと仲間たちが客席へと降りて来るというサプライズ!子ども達も飽きることなく、その世界に引き込まれていた。
 物語は終わりへ、困難を乗り越え西の魔女からほうきを勝ち取った時、仲間たちの願うものはもう既に各々の中にしっかりと存在していた。そして、ドロシーも無事帰って行く。
 世界中で愛されているこの物語、希望に向かって進んで行く彼らの冒険に興奮し、その勇敢さに憧れ、筆者も小さな頃に何度も何度も読み返した。この会場にいるパパやママの中にも同じ様な方がいるかもしれない。そして今、傍らにはあの頃の自分と同じ位の息子や娘。実は自身の脇にも目をキラキラさせた息子が、私もこんな表情してるかな?
 劇団トマト座のみなさん、記憶の中に刻まれていたオズの世界が甦りました。夢と希望をありがとう!!

ボランティアライター 佐々木安弥

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 師走の忙しく寒い中、逗子文化プラザ  なぎさホールで身体が暖まるミュージカル公演が行われた。会場は子ども連れの家族で席が埋まっている。子どもの泣き声、笑い声が会場内に響きわたる中、ブザーが鳴り幕が上がった。
 劇団トマト座によるミュージカル「オズの魔法使い」の始まりだ。大竜巻によってオズの国にやって来たドロシーは、北の魔女に出会い、エメラルドの都目指しオズの大王に自分の故郷に帰りたいという願いを聞き届けてもらいに行く。
 途中、脳ミソがないカカシ、心がないブリキの木こり、臆病者のライオンと共にオズの大王にそれぞれのお願いをする為、冒険をしながらエメラルドの都を目指す。
 10分、休憩を挟んでからドロシーと愉快な仲間たちはオズの国で本当の知恵と心と勇気を手に入れる事になる。ドロシーは「お家が一番」と言い、故郷に帰る。故郷を大切に思う事を、忘れずにしなければと言う事を伝える。とても分かりやすく小さい子どもから大人まで楽しめる痛快で心が暖まるミュージカル劇だった。

ボランティアライター 佐々木一弘

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