読響アンサンブル 木管五重奏の響き

ホール初開催の“読響アンサンブル”。ほかでは聴けない豪華メンバーが逗子に集結します。なぎさホールを包む木管楽器の極上の音色をお楽しみください。

 

今ぜひ生演奏を聴いておきたい最高の5人にお話を伺いました。

-楽器を始めたきっかけは?

倉田優(フルート ※以下倉田) 勉強が不得意な子どもで、唯一得意だった音楽の道に進むことに。ピアノの先生から管楽器を進められ、見た目が一番綺麗なフルートを選びました。それが今では生きる糧です。

辻功(オーボエ ※以下辻) 父は元N響オーボエ奏者、母は東京藝大オーボエ専攻初の女学生で、家に楽器があったからです。

金子平(クラリネット ※以下金子) クラリネットの生演奏を聴く機会があり、小学生の時から好きだったリコーダーに見た目が似ていて、暖かく優しい音色に惹かれました。

吉田将(ファゴット ※以下吉田) ホルン奏者だった父にあてがわれたホルンをやっていましたが、中学1年の時に、これがやりたいとファゴットを選びました。

日橋辰朗(ホルン ※以下日橋) 中学校1年生の時に吹奏楽部に入部。希望はトランペットでしたが人数がいっぱいだったのでホルンになりました。

 

-木管五重奏の魅力は?

倉田 それぞれの楽器の構造には大きな違いがあり、それが楽器のキャラクターとして現れます。様々な音色が混ざり合い、立体感のある響きが魅力の一つです。

 音色の違う5つの楽器のアンサンブル。ある時は楽器の音色を単色で聴かせ、ある時は色が溶け合い別の色となり、多彩な色をお聴かせできるところです。

金子 みんな楽器が違うため、音色を比較でき、それぞれの魅力を引き出せるところです。時にはみんなが協力して個性は残しつつ、一つの音色を出すところも魅力を感じます。

吉田 やはり、楽器間の対話そしてハーモニーです。これによって音楽が出来ていると思います。弦楽アンサンブルなどと違い発音方法がみな違って、ハーモニーを皆で作るにしても中々難しいところはありますが…。

日橋 各楽器が全て違う構造をしているので様々な音色が楽しめることや、ホルンの音色とあたたかい木管楽器の響きが混ざるサウンドが木管五重奏の魅力だと思います。

 

 

-本公演の聴きどころは?

倉田 プログラムは、木管五重奏の定番のレパートリーばかりで、馴染みやすいです。普段オーケストラでソロを担当している、様々な世代のメンバーの音楽性を、より深く味わえることにもご注目です。

 それぞれの名人芸と、普段から一緒に演奏しているメンバーならではのアンサンブルを堪能していただければ嬉しいです。

金子 木管五重奏が最大限いかせる、色彩豊かなフランス音楽を中心に名曲が並んでいます。読響奏者の息のあった演奏も魅力です。

吉田 各楽器の対話とハーモニーが、作品によってどう場面状況を作ってどんな効果をあげるのか。身体全体を耳にして感じてください。

日橋 今回はいわゆる“木管五重奏の為に書かれた作品”を多く演奏します。本来の木管五重奏の響きを沢山楽しめると思いますので、是非楽しんでいただきたいと思います。

 

 

開催日
2018年3月11日(日)
開場・開演時間

開場時間 13:30
開演時間 14:00
終演予定時間 16:00

料金

一般3,500円 高校生以下2,000円

出演者

倉田優(フルート)

辻功(オーボエ)

金子平(クラリネット)

吉田将(ファゴット)

日橋辰朗(ホルン)

曲名

イベール:木管五重奏のための3つの小品

ミヨー:「ルネ王の暖炉」作品205

平尾貴四男:フルート、オーボエ、クラリネット、ホルンとファゴットのための五重奏曲 他

※プログラムは変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。