★イベントレポート「若手演奏家シリーズ#4 ニューイヤーフレッシュコンサート~木管五重奏による劇音楽」2017年1月14日(土)開催

0114若手演奏家④

 

 

 

 

 

 

 

 

当ホールの情報発信ボランティアによるレポートです。イベントの雰囲気や感想を発信する活動をしています。

 

“木管五重奏とはどういう音楽を奏でるのだろう”となぎさホールの扉を開く。外がとても寒かったので座席に座るとホッとした。楽器の種類はフルート・クラリネット・オーボエ・ファゴット・ホルンの管楽器である。ニューイヤーフレッシュコンサートにふさわしく最初の曲目は《フィガロの結婚・序曲》で始まる。軽やかな音色でとても心地がよく、自然環境に優しい音楽だと思った。若き5人の演奏家のとてもいきいきと楽しそうな表情での演奏である。前半クラシック5曲、休憩を挟んで映画音楽5曲どれもみな知られている曲なので落ち着いて聴いていられた。後半のハウルの動く城の曲でピアノ演奏が加わり、また少し雰囲気の違う演奏となる。アンコール曲はチャイコフスキーの《花のワルツ》で終わり、演奏家の満面の笑顔が良かった。ニューイヤーフレッシュコンサートにふさわしい、ひと時を過ごす事ができた。若きフレッシュ演奏家のこれからの活躍に期待したい。

ボランティアライター 佐々木一弘

新春祝賀コンサートのなぎさホールは、木管楽器の調和と融和による暖かな空間である。優れた若手アンサンブル奏者は、個性の主張よりハーモニーとリズムを大切にする演奏に終始した。そのサウンドは、ユニークでウィットに富み、なぎさホール全てを包み込んだので、来場者は音楽の喜びに満たされ笑みを浮かべた。楽曲を楽しみに来た聴衆の感性を更に磨くかの如く楽しいプログラムである。ホルン奏者・鎌田渓志氏の進行が明るく、舞台の色彩はサウンドに花を添えて美しかった。前半にクラシック楽曲とバレエ音楽。後半は、多くの人が慣れ親しんだ映画音楽の構成で、聴衆を魅了した。この木管五重奏による劇音楽会から感じたことは「どの楽器が主役か脇役かは問題に想えなかった。音楽の原点にハーモニーとリズムがある」ということの再確認である。

ボランティアライター 長坂祐司