★イベントレポート「0才からのコンサート こどもブリッツ~小さな小さな吹奏楽~」2017年8月6日(日)開催

レポート_佐々木安弥様レポート_三浦俊哉様レポート_佐々木一弘様

 

 

 

 

 

 

 

 

当ホールの情報発信ボランティアによるレポートです。イベントの雰囲気や感想を発信する活動をしています。

 

雨と曇りが続いた夏とは思えないような数日から一転した晴れの日。気温も上昇していくお昼前に「暑い…」、と心の中で呟きながら会場へと向かった。0歳から鑑賞できるとあって、なぎさホールはヨチヨチ歩く子からまだ抱っこの赤ちゃんまで、とても賑やかである。客席で開演を待っていると観客が後ろを振り向き始め、まばらに拍手が起こっていった。「何?」と体を捻ると、演奏者の方々が階段を降りてきているではないか。ステージばかりを意識して油断していたら、どこから出てきたのか見逃してしまった。全員がステージの席に着くや否や、≪星条旗よ永遠なれ≫で晴れ晴れとスタート。ぐずっていた赤ちゃんもステージをじっと見ている。実は筆者も中学時代吹奏楽部に所属していた。「この曲速くて、本当に難しかったなぁ」しかし、ブリッツフィルの演奏は見事。ただの中学生とプロの皆様を比較してもしょうがないのは分かっている、それでもあんなに難しかった曲をこんなに楽しそうに演奏していて、指揮者もいないのに息もぴったりで、本当に凄い!気持ちいい!と子どもの様に感動してしまった。次は楽器の紹介。10分程続くとやはり赤ちゃん達はざわつき出すのだが、2曲目≪アイーダ≫でトランペットの華やかな音が響き渡ると再び静まっていく。続いてディズニー、ジブリの曲や吹奏楽をバックに迎えた贅沢な手遊び、これには子ども達も大喜びである。最後は≪宝島≫。踊り出したくなるようなベルのリズムとステージを降りてのパフォーマンスに客席も興奮。目の前の楽器に手を伸ばす我が子に慌てるママ、そんなハプニングも。演奏が終わっても鳴り止まない拍手に応えてのアンコールは≪ラデツキー行進曲≫。みんな知っている曲が楽しいのはもちろん、吹奏楽の定番ではあるが子ども達に馴染みがないような曲もサプライズな演出と共に存分に楽しませてくれた。大満足で会場を後にすると、ホワイエでステージにいた皆様が気さくに観客と触れ合っている。間近に見る音楽家に「大きくなったら」と夢を抱いた子も多いだろう。「最後の最後までやってくれた」そんな感じ。1時間後、外へ出ると更に気温は上昇していたが、気持ちの良い演奏と温かい演出に夏の疲れも吹き飛び、耳に残る旋律にマーチングしてしまいそうな自分であった。

 ボランティアライター 佐々木安弥

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会場は楽しいおしゃべり、笑い声、子どもの泣き声と共に開演時間となる。出演者は12名。ホール後ろの入り口からの登場である。会場の雰囲気は一変する。出演者のブリッツフィルハーモニックウィンズは既存の型にとらわれない斬新なスタイルのコンサートを数多くプロデュースし、これまでの演奏会では入場制限をするほど人気を獲得している。また、音楽活動を通じて教育プログラムも幅広く展開している。楽しい司会で演奏者と楽器の紹介があり、会場内の雰囲気はなごやかなムード一色となった。プログラムは6曲でどの曲も大人から子どもまで知っている曲ばかりだ。途中、演奏者の人たちと手あそび歌で来場者と一体となって盛り上がる。会場内は、笑い声や泣き声が絶えずあり、楽しいコンサートである。もちろん演奏者も笑顔で楽しそうだ。プログラム最後の曲≪宝島≫では、客席に演奏しながら降りて来て楽器を間近で見る事ができた。とても面白いコンサートで、サービス精神があり楽しめた。アンコール曲は、お馴染みの≪ラデツキー行進曲≫で会場内は拍手喝采の中、終演となる。このような普通のクラシックコンサートと違い小さなお子さん連れの家族が沢山観賞されて笑い声、泣き声が会場内に響きわたっているコンサートはあまりなく、レポーターとして観賞し、とても楽しい時間を過ごす事ができた。次回、皆さまもこどもブリッツコンサートを観賞していただければ、と思った。

ボランティアライター 佐々木一弘

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日なたにいるとコゲてしまいそうな、あっついあっつい夏休みの日曜日。冷房が心地よい「なぎさホール」に、小さなこどもと親たちがぞくぞくと集まってきました。タイトルの通り、首のすわった赤ちゃんでも連れて入れるプログラムです。赤ちゃんを持つ親にとっては、家族揃って席に着けるコンサートって、まだまだ少ないからとてもありがたいと思います。開演のブザーが鳴ると、本日の主役の12人の演奏者たちが、意表をついて、後ろのトビラから登場です。“歌”ならぬ“音”のお兄さん、お姉さんたちが、にぎやかに客席を練り歩きます。こどもも大人も、亀のように首をあちこちに伸ばして動きを追う姿が、なんだか可笑しかったです。《星条旗よ永遠なれ》で演奏がスタートしました。吹奏楽ですから、威勢のよいマーチが中心です。12人ですが、プロの音が重なると、やはりかなりの迫力です。驚いたのか、泣き出す赤ちゃんもいます。だけど今日は気にしなくても大丈夫です。メンバーの楽器紹介のコーナーでは、トロンボーンのお兄さんが客席に降りて、ユーモアたっぷりな音を吹いてくれました。ユーフォニアムという聞きなれない楽器名に、「へー!」と感心する子もいます。チューバの“でっかさ”には、驚きで笑いが起こりました。演奏が続きます。初期の《ミッキーマウスマーチ》、『リトル・マーメイド』の《アンダー・ザー・シー》と、大きなお兄ちゃん・お姉ちゃんたちはじっと聴き入り、お母さんたちはからだを揺らしてリズムを取り、お父さんは泣き出した赤ちゃんをあやして席を立つ…と、忙しくも微笑ましい光景が、私の目の前で展開していました。今度は、みんなと手遊びが始まりました。舞台のお兄さんたちも大忙しです。演奏だけでなく、こどもと親みんなを楽しませようというサービス精神とテクニックに、感心しきりです。感心といえば、《さんぽ》が始まった時です。それまで泣いていた赤ちゃんが、一瞬泣き止み、舞台の方に首を向けたのです。恐るべしジブリ。私の娘の時代から(20年前!)「トトロ」はずっと最強です。最後は、妻の学生時代(ウン十年前ブラバン部、サックス担当)からの定番曲T-SQUAREの《宝島》。再び、メンバーが客席に降りて、大騒ぎの演奏大会となりました。私はといえば、娘の中学・高校時代(吹奏楽部、トランペット担当)の演奏を思い出し、一人しんみりしてしまいました。

ボランティアライター 三浦俊哉