★イベントレポート「逗子落語会 春風亭昇太・林家たい平 二人会」2017年1月28日(土)開催

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当ホールの情報発信ボランティアによるレポートです。イベントの雰囲気や感想を発信する活動をしています。

 

笑えた! 逗子文化プラザなぎさホールで・・・・・・

今まで生きてきた約半世紀の人生のなかで、心の底から本当に“笑った”ことがなかった。大学受験に合格したときや、初恋の女性と初めて東京・日比谷でデートしたときも。嬉しかったが“笑った”記憶はない。家でテレビのバラエティ番組をみていても、家族は大声で笑っているが、私は笑うということがなかった(たぶん、この部分がおもしろいのだろうとは理解できるのだが)。会社の宴会で、上司がオヤジギャグを言ったときは、これも仕事と思って無理やり笑顔を作り、「ワッハッハ」と声をだした。 唯一の例外がテレビ番組笑点だ。毎週録画して一人お腹の皮をよじらせて笑っている。1月28日(土)、笑点の若手(?)人気者の春風亭昇太・林家たい平の生の落語が逗子で聴ける。会場となるなぎさホールは老若男女で満員だ。生の昇太やたい平は、テレビで見るより重厚な感じだが、登場しただけで客席からは、笑い声があがる。たい平の笑点の裏話や、昇太はNHK紅白歌合戦の審査員として参加して5時間の間、テレビカメラを意識してパフォーマスをしていたが、録画を見たらほとんど写っていなかったなどの話を交えるなか、笑い声の波が会場の前席から後席へと流れ、あっと言う間にホールは笑いの海になった。“笑い”は人間の細胞を活性化して健康によいという情報は、巷にあふれている。私ももっと笑いたい。

情報発信ボランティア 海原弘之

新春落語会は大入り満員御礼、圧倒的に多いのがお年寄りだが、孫まで含めた一家総出もあちこちに。逗子の町そのものの会場は、さあ笑うぞとわくわくしている雰囲気で一杯だ。陽気なお囃子が鳴り出すと、入門したての若い前座が登場。続いて三遊亭わん丈が魅せる『新・ガマの油』。逗子の学校にもたびたび来てくれている二ツ目の歯切れの良い口上に大笑い。続いて子どもたちにも有名な真打、林家たい平の登場。テレビ番組笑点の裏話で会場は大喜び。話題転じて始まったのが『二番煎じ』。夜回り後、熱燗を煎じ薬と称して皆で飲んでいるところへ役人が来てしまう古典落語だが、若いやんちゃな印象を一変する芸の確かさに舌を巻く。扇子一本で熱燗と猪鍋のアツアツを、匂いまでしてきそうに語って見せた。仲入り後は弟子のあずみの三味線漫談。『お清しゃもじ』、『おてもやん』等でお三味を楽しんだ後、トリを取るのは春風亭昇太。紅白歌合戦の審査員をした裏話と笑点ネタを絡めて沸かせた後は『壺算』。値切り上手が店主をだまして壺をせしめる古典だが、見事な話芸に観客も煙に巻かれつつ、大いに寄席気分を楽しめた一夜だった。

情報発信ボランティア 不破理江

とうとうこの日が来た!愛用の笑点トートバックを持って、バカみたいに“うきうき”とホールに出向いた。客席は満席。子供の姿もちらほら。開幕ハナは7人目の弟子という春風亭昇一の『桃太郎』。親が寝かしつけに昔話の桃太郎を聞かすが、理屈っぽい子供が話をかき回す。わかりやすい演目で素直に笑い声がでる。続いて三遊亭わん丈の『新・蝦蟇の油』。改作とあって、今風の話題もたっぷり盛り込んだお話。もともとバンドのボーカルをしていたとあって声がよく通る。某通販ネタはそっくり。そして出ました、林家たい平。全身から不思議と真摯な印象が漂う。演目は『二番煎じ』。まくらの笑点メンバーのお話は大爆笑。鉄板である。食べる仕草や鍋を隠すときの様子など、動きが繊細で、とことん状況が伝わってくる。おあとは三味線漫談の林家あずみ。常に明るい笑顔で淡々と面白いことを話しながら三味線を爪弾く上品な芸。おかあさんがかなりイカしている。そしてトリは笑点の新司会抜擢で話題をさらった春風亭昇太。出てきた途端会場が華やかな空気になる。演目は『壺算』。マクラの紅白審査員ネタはそれはそれは楽しくて、ファンには堪らない内容だ。言葉で煙に巻き、結局壺を巻き上げられてしまう壺屋さんが不憫。笑点という共通認識で劇場が一体となりとても楽しめた公演だった。 あー、笑った!落語、大好き!

 情報発信ボランティア 蓬田ひろみ